コーヒー豆をミルで挽いたときに出る、超細かい粉(微粉)だけでドリップしてみました。
以前書いた記事、微粉が香りや味に与える影響で、取り出した「微粉」だけでコーヒーを作ったらどんな味になるか、とても興味があったので試してみました。
といっても、10gの豆を挽いて取り出した0.8gで試したので、ほんとお遊びでやってます。
微粉を準備する
こちらが0.8gの微粉です。
これをペーパーフィルターに入れます。
この状態ではドリップしにくいので、フィルターをカットして小さ目なグラスにセットする。(ちょっとフィルター小さくカットしすぎちゃいました)
微粉をドリップ
いざ、ドリップ
とりあえず蒸らし(笑)
めっちゃ目詰まりしてお湯が落ちない(汗)
完成! およそ10mlの「微粉コーヒー」です。
微粉コーヒーの試飲
さて、試飲です!
ぜったいまずいだろうな~と思いつつ、
■香りは、「ほとんどない」ですね。
まぁコーヒーっぽい匂いはしますが、「いい香り」という感じではなく、「コーヒー臭」といった感じ。
■味は、「渋くて酸っぱい」ですね。鼻から抜ける香りや、コクやコーヒー独特の苦みは感じられません。
マンデリンだったので、苦味が残ると思っていたのですが。。。
味としての結論は、「くそまずい」でした。(予想通りで面白くない)
なぜ微粉コーヒーは「まずい」のか、考察する
1、粒が小さすぎて、ミルで挽いた瞬間から香り成分が逃げ出してしまう。
今回は、挽いてすぐにドリップしているので、それほど影響してないはず。ただ、微粉という状態は、空気と接する面積が非常に大きくなるため、香りの劣化や酸化が起こりやすいのは間違いない。
2、粒が小さすぎて、ドリップ時に全ての成分が流れ出してしまう。
コーヒー豆も、お茶と同じく、抽出したくない成分が存在します。それが、長時間お湯に浸すことによって出てくる「渋みや酸っぱさ」です。これを一言で「エグ味」といいます。
エスプレッソも微粉とまではいきませんが、かなり細かく挽きます。しかしながら、エスプレッソで「エグ味」が出ないのは、抽出時間が極端に短いためで、じっくりドリップすれば、微粉コーヒーと同様まずくなります。
3、ドリップ時、フィルターの目詰まりを引き起こし、お湯と接する時間が長くなりすぎてしまう。
微粉コーヒーはどうやってもフィルターが目詰まりを起こすので、「サッ」とドリップすることができません。2の解説と同じです。長時間お湯に浸す結果となり、「エグ味」が抽出され、まずくなるのです。
今後の微粉との向き合い方
それでは、微粉は悪者なのか?
以前書いた記事、微粉が香りや味に与える影響で考察した通り、コーヒーの雑味は、味の深みを出す要素でもあります。そのため、微粉を取り除いたコーヒーが一概に「おいしい」とはいえず、飲む人の好みによっては微粉が必要となる場合もあるのです。
淹れる側の人は、この「微粉」の特性をしっかり把握し、上手に扱えるようになりましょう。そうすれば、様々なバリエーションのコーヒーを淹れれるようになります。
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