【乙一】著書紹介(あらすじ・感想・評価)

小説

著者:乙一の紹介と代表作品

1978年10月21日福岡県にて誕生。
本名は安達 寛高(あだち ひろたか)

自分で小説を書くようになったのは16歳のとき。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回ジャンプ小説大賞を受賞しデビューを飾る。

2002年『GOTH リストカット事件』第3回本格ミステリ大賞を受賞。

 

暗いところで待ち合わせ

発行日:2002年4月
発行元:幻冬舎

  • 映画化:2006年11月25日より単館系で順次公開、配給:ファントム・フィルム

 
あらすじ(裏表紙より抜粋させていただきました)
 
 視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。
 
 
暗いところで待ち合わせ:ひとこと感想(2020年8月20日読了)

 

まず、表紙怖すぎ。

まじめなホラー小説という先入観で読み始めるので、途中から「あれ?あれ?ほんとホラーなの?ホラーと思いきや、まさかの恋愛系?」と、やや混乱。

 

【概略】視力障害のミチルと、殺人容疑者のアキヒロの「間合い」を表現した作品。

 

【読みどころ】

お互いの「間合い」の取り方が面白い。

「間合い」とは、プライバシーエリアでもあるし、お互いの信頼関係も影響する。同居生活が深まるに比例して「間合い」も近くなるが、様々なトラブルで「間合い」が遠くなったりもする。

この二人の「間合い・距離感」を面白く表現した作品。

 

【感想】シチュエーションは非常に不気味だが、二人の行動を俯瞰してみるとコミカルで非常に面白い。

作中、アキヒロが言った「自分はペンキをかけられた透明人間なのだ」という比喩が状況をドンピシャで表現している。

 

タイトル・表紙に似合わず、なかなか清々しい気持ちで読了できました。

良い意味で裏切られましたね。

 

 

評価:8/10点

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